新潟市農業活性化研究センターで試験栽培されているぐんま名月=新潟市南区東笠巻新田
新潟市農業活性化研究センターで試験栽培されているぐんま名月=新潟市南区東笠巻新田

 新潟市はリンゴの名産地になるか-。青森や長野が産地として有名なリンゴについて、新潟市農業活性化研究センター(新潟市南区)が、試験栽培や農家への研修会を通じて市内での栽培普及に乗り出している。センターが特に着目する品種が、群馬生まれの「ぐんま名月(めいげつ)」だ。新潟市の気候にも適した品種といい、市産リンゴの増加へ期待を寄せている。

 センターによると、新潟市内では南区や江南区のナシの生産者が、2013年ごろから冬季の収入の安定化を目的に「ふじ」などの苗木を新たに植えた。徐々に生産量が増え、2022年にJAによる共同選果・共同販売が始まり、2023年は6人の生産者により約2トンが出荷された。

 ただ、ふじなどの一般的なリンゴが赤く色づくには日照と低温が必要なため、晩秋になると日照不足になりがちな新潟県では、...

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