
コメで作られた農業用マルチフィルムを張り、枝豆の種をまく新潟市職員ら=新潟市南区東笠巻新田
新潟県新潟市は、雑草抑制などのため畑の畝を覆う「農業用マルチフィルム」について、県産の非食用米で作った製品を農業活性化研究センター(新潟市南区)で試験導入した。食用に適さないコメの有効活用や、環境負荷の低減が期待できる一方、新潟市内の土壌への適性は不明なため、まず同センターの試験ほ場で導入する。市特産の枝豆を栽培し、品質や収量のデータを集めて農家に公表する予定だ。
新潟市によると、マルチフィルムはプラスチック製が主流だが、不要時に産業廃棄物となり、処分費用の負担や環境負荷が大きいとされる。トウモロコシやサトウキビ由来の製品も普及しているが、原料は輸入が中心という。
コメ由来のマルチフィルムは...
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