
渋沢栄一にゆかりがある長岡市、埼玉県深谷市、岡山県井原市の3地域での交流を目指して話し合う関係者=長岡市小国町横沢
1万円札の肖像になった実業家、渋沢栄一(1840〜1931年)にゆかりがある新潟県長岡市、埼玉県深谷市、岡山県井原市の3地域で、民間主体の交流プロジェクトが進められている。人材育成を目的にしたセミナーなどのイベント開催を目指し、各地域を相互に訪問するなどして準備を進めている。
渋沢は、生涯で関わった企業が500社前後とされ、「日本資本主義の父」と呼ばれる。新潟県内では北越鉄道(現JR信越線)や第六十九国立銀行(現第四北越銀行)などの設立に携わり、長岡の経済人とも親交があった。
プロジェクトは長岡に加えて、渋沢の古里である深谷と、渋沢が幕末に農兵徴募のために滞在するなど縁がある井原の3地域での交流事業の提案が、東アジア文化交渉学会評議員で渋沢の業績に詳しい木村昌人さんからあり、始まった。渋沢の顕彰などを行っている各地域の民間団体が協力し、2026年にかけて交流していく予定だ。
9月末には、キックオフイベントとして、...
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