
渋沢栄一の生家「中の家」。明治時代に再建された際に刈羽村出身の大工、安澤與作が建築を担当したことが分かった=埼玉県深谷市
    新1万円札の肖像となった実業家渋沢栄一(1840〜1931年)の出身地、埼玉県深谷市にある渋沢の生家・旧渋沢邸「中の家(なかんち)」が再建される際、新潟県刈羽村出身の大工、安澤與作(あんざわ・よさく)が棟梁(とうりょう)として中心的な役割を果たしたことが、深谷市の郷土史家らの調査で判明した。渋沢家の家業である養蚕に適した建物を建築する上で、安澤の高い技術が買われたのではないかとみている。
渋沢は約500社の企業の設立、経営に携わったとされ、「日本資本主義の父」と呼ばれる。新潟県内では、北越鉄道(現JR信越線)や第六十九国立銀行(現第四北越銀行)などの...
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