認定証を受け取る第四北越銀行小出支店の古屋昭博支店長(左)=10月7日、魚沼市本町2
認定証を受け取る第四北越銀行小出支店の古屋昭博支店長(左)=10月7日、魚沼市本町2

 3月、4月、7月と特殊詐欺を2024年に3回未然に防いだとして、新潟県警生活安全企画課は10月7日、第四北越銀行小出支店(魚沼市本町2)を「特殊詐欺等被害防止マイスター」に認定した。県警が4月に運用を始めた制度で、初めての認定となった。

 この制度は、県警が特殊詐欺を防いだ事業者の功労をたたえ、1年間に3回以上未然に防止した事業者を「マイスター」として認定し、認定証を交付する。警察と最新の手口などの情報を共有して一層のスキルアップを図るほか、店のPRにも活用してもらう。

 第四北越銀小出支店は、3月と4月に交流サイト(SNS)を通じた投資詐欺を、7月には警察官らを装い預金を引き出す詐欺を未然に防いだ。詐欺に狙われたのは、いずれも60〜70代の男女で、対応した職員が話の内容などから詐欺を疑い、警察に通報した。

3、4月と7月の詐欺被害を防いだとして、小出署から2度にわたって感謝状が贈られた第四北越銀行小出支店と行員

 第四北越銀小出支店では日頃から、客が来店したらコミュニケーションをしっかり取り、違和感を持つような言動があったら勇気を持って声をかけ、警察と連携することを行員間で共有しているという。

 認定証の交付式が10月7日に第四北越銀小出支店で行われた。古屋昭博支店長(54)は「今後もお客さまの大切な資産を犯罪から守るという高い使命感を持ち、お客さまに寄り添った対応をしていきたい」と話した。

 県警生活安全企画課の齋藤浩志安全安心推進室長は「引き続き高い防犯意識を持って能力を高め、特殊詐欺の未然防止に協力してほしい」と期待した。

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