小木港周辺で行われた防災訓練で支援物資を運ぶ参加者ら=佐渡市小木町
小木港周辺で行われた防災訓練で支援物資を運ぶ参加者ら=佐渡市小木町
小木港周辺で行われた防災訓練で支援物資を運ぶ参加者=佐渡市小木町

 大地震による孤立集落の発生を想定した防災訓練が、新潟県佐渡市の小木港周辺で行われた。国や県の関係機関も参加。陸路での支援物資の輸送が難しい場合に備え、海上からスムーズに届けるための連携や手段を確認した。

 国や県、市や民間企業などでつくる、佐渡島「命のみなとネットワーク」推進協議会が昨秋に続いて実施した。国土交通省は災害に備え、港や船を活用した海上からの被災地支援の取り組みを全国で進めている。

 訓練は10月18日に行われ、関係者ら50人が参加した。ことし1月の能登半島地震2024年1月1日午後4時10分ごろに発生した石川県能登地方を震源とする地震。逆断層型で、マグニチュード(M)7.6と推定される。石川県輪島市と志賀町で震度7を記録し、北海道から九州にかけて揺れを観測した。気象庁は大津波警報を発表し、沿岸部に津波が襲来した。火災が相次ぎ、輪島市では市街地が広範囲で延焼した。では道路網が寸断され、孤立集落が多発。教訓を踏まえ、震度6強の地震によって小木港から北に約30キロ離れた岩首地区が孤立した事...

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