
診察する清里診療所長の畠山牧男さん。1人で患者を診続け、およそ20年になる=上越市清里区
新潟県内2番目の広大な市域を誇る上越市。新潟5区最大の都市だが、過疎地や中山間地が多く高齢化も進む。そうした中で愛着のある地域に住み続けるには医療体制の確保が欠かせない。
上越市は中山間地に8診療所を設置しているが、いずれも慢性的な医師不足に直面し、厳しい運営が続いている。市内の勤務医や開業医の応援を受けながら診療体制を維持しているが、高齢の常勤医師が多く、体調不良による引退の懸念もある。市は後継者の医師を探すが簡単には見つからないのが実態。27日投開票の衆院選では5区から与野党の2人が立候補しているが、地域医療に関する主張は、あまり聞こえてこない。
▽市、医師確保に奔走
中山間地の8診療所は...
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