
アキグミの植栽に取り組む松浜小学校の児童や地域住民ら=新潟市北区松浜
阿賀野川河口周辺の海岸に面した新潟市北区の松浜地区で、20年以上、砂浜からの飛砂を防ぐため低木落葉樹「アキグミ」の植栽が行われている。地域住民が続けてきた活動に、2017年からは区も参加し、地域の自然や住民を守ろうと取り組んでいる。
松浜地区は、砂浜から住宅地への距離が短く、民家への飛砂が問題となっている。また、絶滅危惧種のオオモノサシトンボやオニバスなどが生息する「ひょうたん池」があり、同様に飛砂による埋没が懸念されている。
住民たちはこうした被害を防ごうと、国土交通省の協力も得ながら、25年ほど前から、砂浜など水分が少ない場所でも育つとされるアキグミを植え始めた。アキグミはかつてこの辺り...
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