県内最多の4人が立候補した新潟1区の開票作業=10月27日午後9時過ぎ、新潟市中央区の市体育館
県内最多の4人が立候補した新潟1区の開票作業=10月27日午後9時過ぎ、新潟市中央区の市体育館

 10月27日投開票の衆院選は、新潟県内小選挙区で自民党候補が全敗し、2009年に下野して以来の大敗を喫した。政治不信を招いた自民への拒否感は陣営の想像以上で、強固な組織を持たない候補は逆風に吹き飛んだ。議席を独占した立憲民主党は自民派閥の裏金事件を争点化できたことが奏功した。ただ、新潟県野党が強みとしてきた共闘の枠組みから共産党が事実上離脱したことで、連携態勢が流動化する可能性もある。

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 裏金事件への批判の嵐は新潟県でも吹き荒れた。共同通信社が実施した出口調査によると、県内無党派層の7割が裏金問題を「考慮した」と回答。自民支持層でさえ、ほぼ同じ割合が「考慮した」としており、“裏金ショック”がい...

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