焼山噴火を想定した避難訓練で一時集合場所に集まる住民ら=10月26日、糸魚川市
焼山噴火を想定した避難訓練で一時集合場所に集まる住民ら=10月26日、糸魚川市

 新潟県糸魚川市は10月26日、地元の焼山(2400メートル)の噴火を想定した避難訓練を行い、麓の上早川地区の住民220人が避難時の行動を確認した。水蒸気噴火で登山者3人が犠牲になった1974年の火山災害から今年で50年。これを機に、記憶を風化させず、万一に備えようと訓練が行われた。

 糸魚川市や住民のほか、消防、警察、新潟県、新潟地方気象台など関係機関も集まった。午前8時半、焼山が噴火し火砕流が上早川地区に達する恐れが高まったとの想定で開始。糸魚川市は一斉放送などで高齢者らに避難を呼びかけた。

 焼山に最も近い湯川内(ゆのかわち)集落では、各世帯の住民が、避難完了を示すピンクの標識テープを玄関ド...

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