新潟県佐渡市の「佐渡島(さど)の金山」が世界文化遺産に登録され3カ月が過ぎ、観光客と同様に増えているのが新たな佐渡土産だ。まばゆい輝きやユニークさを放つ品々を紹介する。
◆きらめくスプーンやしおり 燕三条とコラボ

佐渡汽船新潟港の売店では、燕三条の金属加工品と「佐渡島(さど)の金山」がコラボした「GOLD RUSH SADO ISLAND」シリーズが注目を集めている。金や銀色のスプーン、しおりなどが店内を彩っている。
燕三条の商品を多数取り扱う「坂井商店」(弥彦村)の代表、坂井良一さん(69)がシリーズを企画。以前から新潟港の売店で金属加工品を販売しており、「佐渡の一歩手前の新潟港から、世界遺産登録に向けた機運を高めていきたい」と、登録が決まる前の7月上旬から販売を始めた。

アイススプーン(990円)やスコップ型のスプーン(大・990円、小・660円など)といったカトラリー類のほか、キーホルダーやしおりなどを取引のある燕三条の企業から集めた。
金銀の商品は目立ち、発売当初から好評だという。坂井さんは「佐渡の盛り上げにつながるといいし、燕三条のいい品を広められたらなおうれしい」と話した。
◆県産豚100%のソーセージ、鮮やか黄金色

ドイツ製法による食肉加工店「へんじんもっこ」(新穂大野)では、県産豚肉100%の「佐渡ゴールドソーセージ」と名付けた2品を販売している。
「金の俵」は、金色の膜状の袋「ケーシング」に詰め、俵のような形にしたのが特徴。粗びき生地でかみ応えがあり、佐渡の海洋深層水からできた塩で味付けした。加熱済みで、そのまま食べてもOK。軽くあぶると香ばしさが増すという。
「こがねいろ」は、香辛料のターメリックで、鮮やかな黄金色の生地に仕上げた。以前は絹びきだったが、お土産として持ち帰ってもらおうと、冷凍に向く粗びきに変えた。スパイスの香りはするが辛みはなく、子どもでも食べられる。
渡邊省吾社長(46)は「佐渡金山を訪れた多くの人が、佐渡産の食品に興味を持つ機会になってほしい」と話した。
新穂大野の工場兼直売所、両津港ターミナルなどで販売し、いずれも1個900円(こがねいろは5本入り)。問い合わせは0259(22)2204。
◆ペンやステッカー、観光客のアイデアを形に

にぎわいが続く史跡佐渡金山(佐渡市下相川)の売店では、新たなペンやステッカーが販売され、老若男女に人気だ。観光客のアイデアを形にした商品もある。
世界文化遺産登録後に売店の新たなラインアップに加わったのは、物品が中心。特に注目は「なじみの女にも会いてえなあ」のせりふで知られる坑道内の人形をモチーフにしたボールペン(550円)だ。製造元の三菱鉛筆と...