稽古で髙橋育世さん(左)の演奏に舞を合わせる神田真由美さん。右は舞を指導する遠藤都美桜さん=新潟市中央区(髙橋さん提供)
稽古で髙橋育世さん(左)の演奏に舞を合わせる神田真由美さん。右は舞を指導する遠藤都美桜さん=新潟市中央区(髙橋さん提供)

 新潟市中央区の薩摩琵琶奏者、髙橋育世さん(60)が、新潟県胎内市ゆかりの女性武将「板額(はんがく)御前」を題材にした新曲を制作した。11月10日に新潟市民芸術文化会館で開かれる演奏会で初披露する。演奏に合わせて市民グループ「板額会」のメンバーが舞を舞う。

 髙橋さんは10代後半に琵琶を始めた。一時期中断し30年近く琵琶から離れていたが、数年前に再開。県内の歴史エピソードを題材にした自作曲に力を入れてきた。

 弓の名手として知られる板額御前を題材にする構想は長年温めていたもので、知人から胎内市を中心に活動する板額会のメンバーを紹介されたのを機に創作に取りかかった。「板額御前は静御前、巴御前と共に三...

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