ブラックアウト大作戦の結果を報告する長岡技科大の吉澤厚文客員教授(左)ら=長岡市上富岡町
ブラックアウト大作戦の結果を報告する長岡技科大の吉澤厚文客員教授(左)ら=長岡市上富岡町

 夜の停電の疑似体験で4割の人が電池、照明器具、簡易トイレなどの物資不足に直面-。新潟県の長岡技術科学大学は、10月に自宅のブレーカーを落として電気のない生活を体験する市民参加型の取り組みを行い、アンケートの結果をまとめた。参加者は備蓄品をもう一度点検しようと思ったなどと回答しており、備えの意識向上といった防災力強化への効果が期待されると総括した。

 取り組みは「ブラックアウト大作戦」と銘打ち、中越地震20年に合わせ、技科大と中越防災安全推進機構が企画した。長岡市民ら約190人が10月19〜23日のうち1日を選び、中越地震が発生した午後5時56分以降に自宅のブレーカーを落とし、1〜2時間過ごしてもらった。夕食は明かりがない中で取り、バッテリー使用や、スマートフォンとパソコンを通じたネット利用も禁止した。

 実施後のアンケートに回答した67人のうち、53人が...

残り287文字(全文:668文字)