
定例会見に臨む花角英世知事=11月20日、県庁
新潟県の花角英世知事は11月20日の定例記者会見で、鉄道施設を自治体が保有する「上下分離方式」で米坂線を復旧した場合、年間の地元負担が最大で約6億円になるとの試算をJR東日本が示したことについて「大きな数字だ。簡単じゃない」と述べた。
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県財政は一時の危機的状況を脱したが、引き続き厳しい状態にある。花角知事は試算額について「ポンと、はいどうぞ、という話ではない」と強調した。
試算額は11月19日の関係者会議で明らかにされた。JR東日本は復旧後の運営方法として(1)JR直営(2)上下分離方式(3)第三セクターなどによる運営(4)バス転換-を提示している。このうち直営は「持続可能性の観点から難しい...
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