住民参加で行われたエアテント設営訓練=柏崎市曽地
住民参加で行われたエアテント設営訓練=柏崎市曽地

 新潟県は東京電力柏崎刈羽原発で事故が起きたとする想定で、新潟県柏崎市曽地の中通コミュニティセンター体育館で屋内退避用のエアーテント設営訓練を行った。参加した住民からは「事故で混乱した時にきちんと作れるだろうか」と不安も漏れた。

 中通センターは、原発から半径5キロ圏の即時避難地域(PAZ)にある。原発から放出された放射性物質が屋内に入らないように、陽圧化(気圧を高めて外気の侵入を防ぐ)できる「放射線防護フィルトリングシステム」を備える。

 柏崎市には中通センターを含め放射線防護施設が14カ所ある。ただ、中通センターの体育館部分には防護システムが及ばないため、エアーテントを設置し、屋内退避できる環...

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