
良寛と布袋の共通点を学んだしばた良寛講座=新発田市中央町5
良寛の生き方、書や歌などを学ぶ「しばた良寛講座」の2024年度最終回が、新潟県新発田市の市生涯学習センターで開かれた。「良寛と布袋さま」をテーマに全国良寛会会長の小島正芳さん(73)=新潟市西区=が、子どもたちと遊び、民衆と共に生きた僧侶2人の共通点について解説した。
中国の僧侶の布袋は、良寛同様、草庵に住み托鉢(たくはつ)で生計を立てたとされる。
禅宗で悟りに至る過程を示した十牛図では、最後に民衆に手を差し伸べる布袋らしき人物が描かれる。小島さんは民の救済を願った良寛の姿にも触れ「民衆を救うという(仏教の)本質に行き着いていた」と強調した。
新発田市内から講座に参加した男性(77)は「仏の...
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