
第30節湘南戦で攻め込む新潟の選手たち。これがリーグ戦最後の白星となった=9月、ビッグスワン
J1復帰2年目のアルビレックス新潟は、最終節でJ1残留を確定させた。今季、YBCルヴァン・カップでクラブ初の準優勝を果たした一方で、リーグ戦ではまさに薄氷の残留劇を演じた。「ボールを保持する」新潟のサッカースタイルはなぜ、苦しんだのか。今季の戦いを振り返り、来季に向けた課題を探る。(5回続きの2)
背後への積極的な飛び出しや、テンポのいいパスワーク-。アルビレックス新潟は、9月14日の第30節湘南戦でボールも人もよく動く、巧みな攻撃を展開し、3-1で快勝した。リーグ戦6戦連続負けなしと、このまま好調が続くかに見えた。
しかし、その後は9試合勝ちがなく、これがリーグ戦で最後の白星となった。未勝利の9試合での得点は4点にとどまる。
残留を争うシーズン最終盤の11月、退団が決まったFW鈴木孝司は「最近はボールを持っていない時に選手同士で目が合うことが少ないと思っている。中央で...
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