
新潟-磐田 後半追加タイムに同点に追い付かれ、肩を落とす新潟の選手。磐田とは最終節までJ1残留を争った=8月7日、ビッグスワン
J1復帰2年目のアルビレックス新潟は、最終節でJ1残留を確定させた。今季、YBCルヴァン・カップでクラブ初の準優勝を果たした一方で、リーグ戦ではまさに薄氷の残留劇を演じた。「ボールを保持する」新潟のサッカースタイルはなぜ、苦しんだのか。今季の戦いを振り返り、来季に向けた課題を探る。(5回続きの1)
リーグ戦の折り返しとなる6月22日のJ1第19節ホーム川崎戦は、今季を象徴する試合だった。後半追加タイム、FW鈴木孝司がゴールを決めて2-1と逆転。しかし、4分後に同点とされ、勝ち点3は幻と消えた。
試合後、DF舞行龍ジェームズは「二度と同じことが起こらないようしたい」と語ったが、1カ月半後に悲劇を繰り返す。
8月7日の第25節ホーム磐田戦。またも後半追加タイムに同点とされた。結局、磐田とは最終節まで残留を争うことになった。
シーズン序盤、3月16日の第4節アウェー東京V戦も後半45分に同点とされた。
MF藤原奏哉は「3、4試合は勝ち点を落とした。勝ち点1や得失点差1の重みを最初から考えられていたのか」と自問する。


▽ルヴァン杯との「違い」...
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