官僚人生を振り返り物事の捉え方などについて語った柳孝さん=上越市柿崎区
官僚人生を振り返り物事の捉え方などについて語った柳孝さん=上越市柿崎区

 新潟県上越市柿崎区出身で、前文部科学事務次官の柳孝さん(60)が上越市の柿崎地区公民館で講演した。官僚の世界で事務方トップに上り詰めた経験を基に仕事や人生の心構えを語った。

 柳さんは高田高から立命館大法学部に進み、1987年に科学技術庁(現文科省)に入庁。内閣府政策統括官や文部科学審議官などを経て、2022年9月から23年8月まで事務次官を務めた。現在は柿崎で趣味のバイクを楽しみながら「晴走雨読」の日々を過ごしている。

 柳さんは就職活動で「面白そうな所だな」と旧科学技術庁の面接を受け、入庁者の内々定が固まっていた段階で内定を得た。東大など旧帝大の出身者が幅を利かす官僚社会で、私学出身の柳さん...

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