表彰状を手にする藤田芳雄さん=長岡市喜多町
表彰状を手にする藤田芳雄さん=長岡市喜多町
マジックを披露する藤田芳雄さん=長岡市緑町3の大島コミュニティセンター

 新潟県長岡市喜多町の鍼灸(しんきゅう)師、藤田芳雄さん(76)が「全国視覚障害者文芸大会」の随想・随筆部門で、2年連続の最高賞に選ばれた。2024年の受賞作は、7年ほど前に始めたマジックを題材に、壁にぶつかっても挑戦を続ける生き方をつづった。藤田さんは障害のある人のことや、失敗を恐れない心の大切さが伝わってほしいと願っている。

 藤田さんは、網膜の病気で40歳ごろに失明した。その後、長岡市議を3期12年務め、フルマラソンやサックス演奏などに次々と挑戦。マジックもその一つで、小学校だけでも年に十数校を訪問して演技を披露し、障害者の暮らしも伝えている。

 文芸大会は、日本視覚障害者団体連合(東京)が...

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