
頸城野郷土資料室が続けてきたカレッジの最終講座。石塚正英さんが資料室を設けた経緯を語った=上越市本町6
新潟県上越市の郷土史家らでつくるNPO法人「頸城野郷土資料室」が2010年から続けてきた市民講座「くびき野カレッジ天地びと」(カレッジ)が、12月に開いた494回目で最終回となった。上越地域の文化や歴史を掘り起こしてきたが、会員の高齢化と減少が進み、講師役の確保が難しくなった。今後は任意団体となり、会員それぞれの研究成果をインターネットなどで発信していく。
資料室は、上越市出身で東京電機大名誉教授の石塚正英さん(74)が呼びかけて08年に発足した。約50人が参加し、郷土の文化財や民俗文化の保存、調査に取り組み、地域文化の普及とそれを担う人材育成に取り組んできた。
カレッジは月数回のペースで開...
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