
義務教育を終えられなかった人などが学ぶ夜間中学について、新潟市が設置に向けた検討を進めていることが12月24日、分かった。市教育委員会の定例会で、市教委が明らかにした。開設されれば新潟県内で初めてとなる。
夜間中学は原則週5日開かれ、中学校の全教科を無償で学ぶことができる。定められた課程を修了すれば卒業資格を得られる。義務教育を修了していない人や、不登校などで学校に行けず学び直したい人、日本や母国で十分な教育を受けられなかった外国籍の人などを対象とする。
市教委は、国が夜間中学の設置を促進していることや、市内で不登校生徒や外国人が増加していることなどを受け、夜間中学の通学対象となる人たちに、9月中旬から10月末にかけてニーズ調査を行った。
24日の定例会では、調査に回答した23人のうち6割に当たる14人が「通ってみたい」と答えたことなどが報告され、市教委は「一定数のニーズがある」と判断したと説明。市内での設置について関係部局と協議を進めていくとした。
市教委によると、夜間中学を開設している自治体では、...
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