
メゾン・テルモンのシャンパン。環境保全を目的とした基金に仕入れ値の一部を積み立てる=十日町市松之山湯本
新潟県の魚沼地域5市町などでつくる一般社団法人「雪国観光圏」は、圏域の宿泊施設で提供するフランス「メゾン・テルモン」のシャンパンの売り上げの一部を、環境保全を目的とした基金に積み立てる取り組みを始めた。雪国の魅力である自然を守るため基金を新設し、里山や棚田など次世代につなげる活動に活用する。
メゾン・テルモンは、フランス・シャンパーニュ地方で1912年に創業したシャンパンのブランド。有機栽培や、再生可能エネルギーの利用推進など、環境に優しいシャンパン造りを実践している。
雪国観光圏も、自然環境の保全や地域社会・文化に貢献している宿泊施設を紹介する「エコロッジジャパンin雪国」に取り組んでおり、両者の考えが一致し、今回の協業を始めた。
十日町市の「ひなの宿ちとせ」や湯沢町の「雪国の宿高半」など圏域内12の宿泊施設が、テルモンを提供する。いずれもエコロッジジャパンに取り組んでいる。
唎酒(ききざけ)師でソムリエの資格を持つ十日町市「酒の宿玉城(たまき)屋」の山岸裕一社長(42)は「テルモンはコクと香りの複雑さが魅力。湯上がりにぜいたくな気分を味わえるシャンパンだ」と薦める。
テルモンのシャンパンは3種類。750ミリ1万5千円、ハーフ(360ミリ)8000円からで、宿泊施設ごとに異なる。新設した...
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