町民の健康意識を向上させようと開催した「いずもざき健康まちづくり座談会」=出雲崎町沢田
町民の健康意識を向上させようと開催した「いずもざき健康まちづくり座談会」=出雲崎町沢田

 悪化すると人工透析につながる慢性腎臓病(CKD)対策を進める新潟県出雲崎町は2024年度、健康増進などに関する計画「第3次健康いずもざき21」をスタートした。周知に向け、町内各所で「いずもざき健康まちづくり座談会」も始めた。人口当たりの透析患者の割合が県内ワーストの出雲崎町は、町ぐるみで健康づくりに取り組む。

 出雲崎町は、人口10万人当たりに換算した透析患者の数が360・5人(2023年度)と県内ワーストで、県平均の1・5倍だった。早期発見に向けた健康診断の受診率は54・4%(23年度)で、国が目標に定める60%に届いていない。

 CKDの主な要因は、糖尿病や高血圧といった生活習慣病の悪化だ。...

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