年末恒例のサメの競り=12月27日、上越市木田3の一印上越魚市場
年末恒例のサメの競り=12月27日、上越市木田3の一印上越魚市場

 サメ食の文化がある新潟県上越地域の年末の風物詩、サメの競りが12月27日、新潟県上越市木田3の一印上越魚市場で行われた。スーパーや鮮魚店の仕入れ担当者が氷の上に並べられたサメをじっくりと吟味し、競り落とした。

 上越地域は江戸時代からサメが貴重なタンパク源として重宝されてきた。腐りにくく低カロリーのサメは、現在も煮付けや煮こごりなどに調理され新年の食卓を飾っており、毎年27日に競りがある。

 競りにかけられたのは宮城県の気仙沼港で水揚げされた60〜80キロほどの雄のモウカザメ18匹。午前7時に鐘が鳴ると、20人ほどがブツ切りにされたサメを囲んで次々に競り落とし、1キロ当たり1500円ほどで取引さ...

残り81文字(全文:381文字)