ケーブル切断装置の実演を見守る佐渡総合高の生徒ら=佐渡市中原
ケーブル切断装置の実演を見守る佐渡総合高の生徒ら=佐渡市中原

 新潟県佐渡市内の製造業者でつくる佐渡工業会のメンバーと、佐渡総合高校の生徒が協力し、2年がかりで「ケーブル切断装置」の試作品を開発した。高校の実習授業での困りごとを解決しようと取り組んだ成果で、計画通りに動いたことを喜び合った。

 2023年度から企画・設計・開発に取り組む共同プロジェクトの一環。若手社員の企画力アップを図るとともに、高校生の島内企業への関心を高めるのが狙い。23年度の企画コンペで、電気工事士の実習授業で使うケーブルを1回ごとに測って切る手間の大変さに着目し、開発候補に選ばれた。

 当初から関わる佐渡総合高校環境工学系列の3年生19人が紙の裁断機を参考にし、歯車とクランクでケーブルを切る仕組みを提案。佐渡工業会の若手有志が制作し、生徒も加工や組み立ての一部を体験した。

 試作品の披露は12月23日、佐渡工業会の定例会に併せて、アミューズメント佐渡(佐渡市中原)で行われた。

佐渡総合高校の生徒らが考えた、ケーブル切断装置

 約40万円の予算で完成した機械は...

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