受験生のために合格通水石を受け取る人たち=1月10日、燕市五千石
受験生のために合格通水石を受け取る人たち=1月10日、燕市五千石

 受験生を応援する「合格通水石」の配布が1月10日、新潟県燕市五千石の信濃川大河津資料館などで始まった。初日から受験生の親族らが訪れて縁起物を手に取り、春の吉報を願った。

 石は国土交通省信濃川河川事務所が毎年配っている。100年以上前に通水した大河津分水の要、第二床固の一部。水の勢いを穏やかにする働きがある。現在工事中の「令和の大改修」で撤去されるに当たり、石を再利用した。長年、川床に敷かれ、水を次々に通してきたことから「諦めなければ通ずる」との意味を込めている。約2センチに砕いた石をカードとともに職員が一つ一つ袋詰めした。

 知人の娘のために10日朝から並んだ燕市横田の社会保険労務士の男性(8...

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