小浜屋菓子店が小正月の時期に作り続けている「ちんころ」=1月10日、上越市吉川区
小浜屋菓子店が小正月の時期に作り続けている「ちんころ」=1月10日、上越市吉川区

 小正月の縁起物の細工菓子「ちんころ」の販売が1月11日、新潟県上越市吉川区原之町の「小浜屋菓子店」で始まった。今年の干支(えと)のヘビのほか、ウサギやイヌなどをかたどった愛らしいちんころが、新春を彩っている。

 吉川区内では昭和30年代まで「ちんころ市」が開かれていた。小浜屋菓子店では技術を受け継ぎ、4代目当主の中村崇さん(64)ら家族3人でちんころを作り続けている。

 ちんころは食紅を混ぜた米粉の生地を丸めたり、つまんだりして形を作る。大きさは3センチほどで、飾っている間にひびが多く入るほど縁起がいいとされる。

 毎年買い求める常連客も多く、中村さんは「ヘビは生命力が強いと言われているので、金運...

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