無病息災などを願って加茂市の大谷地区で行われた賽の神=加茂市下大谷
無病息災などを願って加茂市の大谷地区で行われた賽の神=加茂市下大谷

 小正月行事の「賽(さい)の神〜SAI NO KAMI〜」が1月12日、新潟県加茂市の大谷地区で開かれた。初めて下大谷、中大谷、上大谷の3集落が合同で開催。集落ごとに作った賽の神に時間差で火入れを行い、無病息災や五穀豊穣(ほうじょう)を願う多くの人でにぎわった。

 これまで集落ごとに開いてきたが、初めて開催日を統一した。新潟県が進める「ビレッジプラン」の一環で、中山間地の人口減少を食い止め、農業を持続可能にするのが狙い。各区長や若手営農者らが話し合い、地域を盛り上げようと第1弾として行った。

 下大谷では朝から集落の住民がわらと竹で高さ約6メートルに組み上げた。内部には各家庭のお札などを収め、外側...

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