
建設資材を被災地に運ぶ第18松前丸=2024年1月、石川県の輪島港(松前海運提供)
2024年1月の能登半島地震から1年。松前海運(新潟県佐渡市両津夷)は発生直後から継続的に被災地のために船を動かしてきた。通常の業務の合間を縫い、これまで20回以上、建設資材を県内の港から石川県の港に運搬した。本間節郎社長(56)は「現地は支援が必要な状態が続いている。要請がある限り続けていく」と語る。
松前海運が持つのはクレーン付き貨物船「第18松前丸」(499トン)。普段は新潟-佐渡間など県内を中心に建設資材を運搬している。「船を動かせないか」と国交省などから要請が入ったのは地震発生当日。正月休みだった乗組員5人に問い合わせところ、東日本大震災でがれき撤去などの経験がある船長らが「休みを...
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