ライオン像などに関する2冊目の本を発刊した春口敏栄さん=柏崎市
ライオン像などに関する2冊目の本を発刊した春口敏栄さん=柏崎市

 新潟県柏崎市内外に多くのライオン像を残した彫刻師、小川由廣(よしひろ)(1880〜1955年)の作品を後世に記録として残そうと、市内のエッセイスト春口敏栄さん(63)が、「小川由廣のライオンたち」を自費出版した。「今年は没後70年。2024年1月の地震で壊れた作品もある。市内にある貴重な作品の保存についても、考えるきっかけにしてほしい」と話している。

 春口さんは柏崎地域の歴史や風習について調べ、エッセーをつづってきた。小川由廣を調べ始めたきっかけは19年、散歩に立ち寄った柏崎市桜木町の稲荷神社で、ライオン像などの作品を見かけたことだった。

 由廣に関する本を出版するのは、24年1月に発刊した町...

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