サッカーJ1アルビレックス新潟が、2025年シーズンに向けて動き出しています。3季続いた松橋力蔵前監督からバトンを引き継ぐのは、J1トップチームで初めて指揮を執る樹森大介新監督。野心と潜在能力にあふれるJ2所属選手を中心に補強し、チーム一丸となって成長を目指します。
新潟日報では、宮崎県西都市を舞台とする1次キャンプから、アルビ担当記者が現地入りし、紙面に記事を掲載します。ウェブ版の「新潟日報デジタルプラス」ではより詳しく、監督や選手の声、練習中の真剣な表情からふと見せる素顔の写真まで、皆さんに伝えていきます。
開幕の横浜M戦のキックオフまで…
残り0日と0時間00分00秒
◆1月26日のアルバム
(右へのスライドで次の写真を表示)
・天候 快晴
・練習公開時間 午前9時~10時15分
・本日の練習は一般公開され、約120人のサポーターが集まる。
・公開された練習メニュー ランニング、ストレッチ、フィジカルトレーニング、2タッチでのパス回し、オフサイドラインを意識したパス、ヘディング練習、1対1でボールをキープする練習、フィジカルトレーニング、3対2のゴール前の攻防、クロスからの連続したゴール前の攻防
・練習後は、チーム練習に合流したDFジェイソン・ゲリア選手、DF早川史哉選手、樹森大介監督に話を聞きました!
◆ミギ、ヒダリ、キリカエ…失われた記憶を取り戻すDFゲリア

※合同取材です
(初めて練習に参加した感想は)
フィールグッド!!トレーニングに合流できたことっていうのは大変嬉しく思ってますし、ここまで宮崎までの道のりが少し長かったので、来日して、新潟での用も含め、その長い道のりの後、ついにやっと自分がすべき場所に来れたことっていうこと、チームトレーニングが初めてできたことっていうのは大変満足でした。
(チームの印象はいかがですか)
ベリーグッド!!非常にいいですね。才能ある選手も多いですし、トレーニングを見ていただいた通り、すごくクオリティーのあるプレーが出ていますし、僕らとしてもこのプレーヤーたちと共に前に進むことっていうのは非常に楽しみにしています。
(いわき戦ご覧になったと思いますが)
このチームが立ち上がって間もないってことが1つの文脈にある中で、いわきのハイインテンシティの中で自分たちがどういう風にプレーするかってことは、コーチから、監督から、求められたものを実行するってことがゲームのテーマだったと思います。
その中で出来ていたことと、これからよくならなきゃいけないことっていうのは、僕も外から見ながら整理しつつ、少しでもチームが良くなっていくことへの期待感が持てるようなゲーム内容だったとは思います。
(体は出来上がってる状態ですか?)
8月からオーストラリアリーグ、1月末までプレイしていました。最後のゲームは2週間前でした。ゲームが終わってから、小さなオフみたいな過ごし方ではありましたが、自分のコンディションとしては十分にもうフォローできるような状況で来日してるという認識です。
(チームに合流してから、話をした選手はいますか)
舞行龍選手、彼はニュージーランドの選手だし、すごく英語も上手なので、気にかけて声もかけてくれてますし、千葉さんとも、彼は英語を喋れるのでお話しすることができました。他のチームメイトもすごくフレンドリーに声をかけてくれていて。たくさんの選手がいるんで、今名前を覚えるっていう段階です。
(樹森監督からはどういう風に声かけられました)
監督からは高い目標を持った中で、新潟がそれを達成する上でとても大切なピースだっていうのは言ってもらっていましたし、僕自身もそれに応えられる準備っていうのはしているつもりです。
(今日の練習を見ていると、ヘディングも上手ですね)
ハッハッハッ(笑)…ディフェンスにとってヘディングっていうのは非常に重要なプレーなので、それがうまく見えたのであれば、それはすごく嬉しいです。
(新潟というチームにどんなインパクトを与えられるか)
新潟っていうチームはすごくいい選手が集まっていて、1つ完成していたところから、そこからの底上げっていうかのが今年のテーマになってると思います。その中で自分としてはディフェンスの役割のところで、より強固なもの、ディフェンスにおいて新潟が崩されないこと、大事な役割というのを担うことが使命だと思いますし、それを全うすることが大切なことだと思います。
(今日はサポーターの方とも交流できますが)
僕がここに来るにあたって、ほんとに多くの新潟のファンの方からのメッセージをいただいたりして、とても温かく受け入れてもらっています。一方で、まだまだ日本語は上手に喋れるわけじゃないので、どういうコミュニケーションするかってのは難しいんですけども、僕はすごくよくしていただいてることっていうのを少しでもお返しできればと思います。
(思い出した日本語はありますか?)=以前はJ2千葉に在籍
アイシテルニイガタ!
(おーっ!)
ピッチの中では(日本語)結構しゃべりますよ。
(例えばどんな日本語?)
マエ、ウシロ、ハヤイ、ミギ、ヒダリ、キリカエ…。少しずつ、千葉にいたときに覚えた日本語を思い出しています。あと、カタカナ英語とかも、ストップとかね。
◆新しいアルビの15番、DF早川史哉

※単独取材
(みなさんが練習の濃度はハードだと)
それはすごく感じますね。今まで積み上げてきたものプラス、やはりもっとタフに、個人としてもチームとしてもやっぱり戦えるようになっていかなきゃいけないと思うし、なりたいなっていう風に。そういう意味では非常にポジティブというか、いい練習を積めているんじゃないですか。
(これまでのキャンプと違う新鮮に感じる部分はありますか)
対人が非常に多いっていうのと、しっかりとした自分たちのポジショニングであったり、用語を使ったり、全体で共有するイメージっていうのをこう持つことができてるっていうのは、すごくいいことかなって思います。
(樹森監督が目指すサッカーの印象は)
もちろん自分たちのスタイル、ボールを大事にしてプレイするんですけど、それをしながらも、相手がどういう状況でどういう風に来るかによって、じゃあ自分たちでついていくのかとか、どこがフリーなのかっていうのをしっかりと分からしてくれる。ゲームの状況に応じてそこを感じ取ることができる。それを落とし込んでくれるっていうのは、個人的には新鮮というか、いいものを自分自身学べていますね。
(勝負したいポジションは)
どこでってこともあんまりは考えてないですけど、ただ、やっぱりこう、自分がサイドバックだったとしても、相手の状況によって3枚で回したりだとか、可変というか、システムを少しポジショニングをずらして、センターバックできるっていう意味では、そういう相手の状況に応じて自分自身も相手のシステムを狂わすというか。自分たちがゴール前に進んでいくためのポジショニングという意味では、自分のポジションっていうより、自分が出た時に相手の状況に応じてどういう風にポジショニングを取るのかっていうのが割とやりやすいと思っているんで。
(練習試合を振り返って)
マンツーマンで来る相手に対して、距離感をあまり自分たちが近づけられずに、1人1人が遠い状況でボールを保持してしまったので、そこで取られた時にカウンターを受けることも多かったですし、実際に失点もしてしまったっていう意味では、まだまだこう、チームとしてのすり合わせってのは、もっとする部分があるのかなっていうのは感じました。
(今季から背番号が15に変わりました)
15番に関しては、自分から付けたい付けられるっていう番号ではないし、強化部から打診があって、覚悟を持って付けるっていう決断をしました。新潟出身で、やっぱり(本間)勲さんの背中をずっと見てきた人間としては、いずれ付けたいっていうか、プロに入った時からずっとそういう思いを持ってました。そういう打診をされたっていうのはすごく嬉しい反面、すごく覚悟があって、チームに対しても向き合わないといけないなと思っています。
(本間さんの方にも強化部から話があって、早川選手なら是非と)
それだったら嬉しいですし、何よりも勲さんが今までアルビレックスで築いてきてくれた歴史を引き継ぎながら、新たな歴史であったりいろんなものを自分自身もこのクラブに還元できるようにならないといけない部分というので、そこの覚悟であったり責任っていうのを、もう1度自分自身の立ち振る舞いから見直して、ピッチ内外ですけど、やはりこのクラブにとってプラスの人間、プラスなものを与えられる、そういう人間になりたいなっていうのは改めて思ったので、しっかりと引き続き自分のエネルギーを全部注いでいきたいなって思います。
(監督も取材の中で、早川選手のことを思いを持った選手と話していた)
そうですね。その前にゴメス(堀米選手)であったりすごくリーダーシップを持ってやってくれてるんで、そこの補助的な部分であったり、いろんな難しい状況がある中で、自分がこう盛り上げたりだとか、引っ張っていくっていうのは意識してるんで。組織で動いている以上、やっぱいろんな人の部分を見ながら、その状況状況によって適切な行動をしていきたいなっていうのもあります。
(取材をしていて、早川選手の情熱とかクレバーさを感じます)
少しでもチームを良くするために、一歩でも歩みを止めないでやっていきたいと思っています。この15番っていう数字を自分がもらったわけですけど、自分の色を少し加えながら、新潟の15番っていうものの価値を、そういうものを繋いでいきたいというのが自分の中で一番ですね。
(昨日のオフはどうすごされましたか)
ゆっくりして神社行ったり。東霧島(つまきりしま)神社。ちょっと近くにあるんですけど。
(神社行かれるんですか?)
そうですね。その土地で、行ったとこになんか良さそうな神社あったら。
(コーヒーも振る舞っていると)
はい。ちょくちょく。なんか(宿舎の)階が違ったりとか、なかなかこう、落ち着いてコーヒーを入れれる機会がないんで、あんまり例年以上には入れれてないんですけど、でも、ゴメスとか結構来ますし、まあ、それでちょっとでもいろんな人の気持ちが安らげれば、やってる価値はあるかなっていう。
(いつか飲んでみたいなと思ってます)
ぜひぜひ。
◆「多分どの監督よりも覚悟を持っている」樹森大介監督

※合同取材
(キャンプも3週目に入りました)
はい。雰囲気は非常にいいと思います。今週からゴール前の...