ドリップ教室でコーヒーの入れ方を教える藤田日向さん(左)=長岡市東坂之上町2
ドリップ教室でコーヒーの入れ方を教える藤田日向さん(左)=長岡市東坂之上町2

 奥深いコーヒーの魅力を長岡、新潟県内に広めたいと、首都圏での勤務経験を生かし、個人のバリスタとして活動する藤田日向(ふじた・ひなた)さん(26)。2023年から自宅を拠点にオンラインショップ「星降り珈琲(コーヒー)」を運営し、自家焙煎(ばいせん)の豆や粉を販売。イベント出店、ハンドドリップ教室、バリスタ育成なども手がける。「生きていく上で必要ないかもしれない嗜好(しこう)品。だからこそ、楽しんでほしい」。そんな思いで一杯を注ぐ。

 1回で注ぐお湯はわずか10ミリリットル。タイミングは10秒ごと。1杯のドリップに10回以上、お湯を注ぐのが「星降り流」だ。ドリップ教室の参加者が思わず「難しいなあ」とうなった。豆が持つ甘みを大事に、研究を重ねた入れ方だという。

 秋田県生まれ、長岡市育ち。コーヒーとの出合いは、エスプレッソコーヒーにミルクを注ぎ模様を描くラテアートだった。自分でもやってみたいと、中学3年時の...

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