
目指すサッカー像について語る樹森大介監督
Jリーグでの監督経験のない指揮官が、新風を巻き起こす。縁はほぼないが、指導の参考にしていたJ1アルビレックス新潟からの突然のオファーに「心が震えた」と樹森大介新監督。他のクラブであれば決断はできなかった。自らの色に近い新潟だからこそ、スタイルを継承しながら、さらなる進化に挑む。
<きもり・だいすけ> 1977年生まれ、埼玉県出身。専大を経て2000年に湘南に入団し、水戸などでプレー。引退後は水戸ユースの監督などを歴任し、23年から水戸のトップチームコーチを務めた。
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現役時代はアタッカーとして活躍し、引退後は長くJ2水戸の育成年代を指導した。ボールを保持するスタイルを続けてきたことが、新潟のフロントの目に留まった。あえて監督経験のない人材を起用し、日本サッカー界に新鋭の指揮官を招き入れたい寺川能人強化部長の理想とも合致した。
人柄は穏やかだが、グラウンドでは緊張感も漂う。守備ではプレスの連動、攻撃では相手ゴール前での崩しなど、昨季の新潟から見えた課題を躊躇なく指摘し、キャンプで順を追って取り組んできた。選手たちのサッカーに対する真面目さを評価し、「短時間でどんどん変わった。年間を通してやっていけば、課題は解消していく」と手応えを語る。
現代サッカーは、選手のアスリート能力が重視され、J1でも神戸や町田などロングボールで...
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