新潟県産日本酒の2024年の国内出荷量(速報値)が2年連続減少し、前年比4・2%減の3万1005キロリットルだったことが2月5日、新潟県酒造組合のまとめで分かった。減少幅は前年から1・1ポイント拡大し、同組合にデータが残る1989(平成元)年以降最少。物価上昇が続く中で嗜好(しこう)品の酒を控える動きや懇親会の小規模化などが影響したとみられる。

 消費者の節約志向に加え、新型ウイルス禍で飲食店の閉店が相次いだことも供給面で響いた。能登半島地震による自粛ムードや最需要期の11〜12月に伸び悩んだことも要因となった。国内出荷量は減少傾向にあり、最多だった96年(8万371キロリットル)の38%に落...

残り396文字(全文:696文字)