魚沼基幹病院=2022年8月、南魚沼市浦佐
魚沼基幹病院=2022年8月、南魚沼市浦佐

 魚沼基幹病院(新潟県南魚沼市)を運営する一般財団法人県地域医療推進機構は2月5日、県庁で臨時理事会を開き、同病院の経営が悪化し、改革を進めなければ資本金に当たる「基本財産」が2025年度に枯渇する見通しであることを明らかにした。医業収益は増えているものの、物価高や燃料高を背景に人件費や材料費が増加したことが影響した。開院10年で最大の経営危機にあり、機構は人件費の抑制などを盛り込んだ「経営改善プログラム」を策定し、赤字解消を目指す。

 基本財産は経営基盤を強化するために財団設立時に県や魚沼医療圏の5市町が拠出した資金で、当初は30億5千万円あった。

 赤字が続くと取り崩すため、残高は徐々に減少し...

残り506文字(全文:806文字)