SET10宿の前で「自然豊かな地域を楽しんでほしい」と話す塚野琢也さん。五泉特産のニットで作ったのれんが出迎える=五泉市矢津
SET10宿の前で「自然豊かな地域を楽しんでほしい」と話す塚野琢也さん。五泉特産のニットで作ったのれんが出迎える=五泉市矢津

 渓流や田んぼに囲まれた新潟県五泉市村松地区の矢津に空き家を改装した1棟貸し切りの宿がお目見えした。市内の設計事務所が手がけ、地域と外部から来た人とをつなぐ「接点」になるようにと「SET10宿(セッテンやど)」と名付けた。サウナや自炊ができるキッチンなどを備え、五泉の四季をゆったり楽しめる宿を目指している。

 セッテンやどを開いたのは、五泉市熊野堂の塚野設計。社長の塚野琢也さん(45)が2年前に知り合いから空き家を譲り受けたことがきっかけだった。

 当初は趣味の釣りを楽しむ拠点にしようと考えていたが、生まれ育った五泉市では人口減少が続き、空き家も増えていることを実感。「自分が楽しむだけではなく、地...

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