新潟県にあった東大寺の荘園の様子を記した古文書「越後国石井庄寄人庄子解」(県立歴史博物館提供)
新潟県にあった東大寺の荘園の様子を記した古文書「越後国石井庄寄人庄子解」(県立歴史博物館提供)

 新潟県文化財保護審議会は2月6日、県立歴史博物館(長岡市)が所蔵する「越後国石井庄寄人庄子解(えちごのくにいわいのしょうよりうどしょうしげ)」(1通)と上越市などが所有する「鍋屋町遺跡出土品」(523点)の計2件を県文化財に指定するよう花角英世知事に答申した。3月下旬の県報告示で正式決定となる。決定後の県文化財は計397件。また、長岡市のかやぶき職人樋口隆さん(62)を選定保存技術「屋根葺(ぶき)(茅(かや)葺)」の保持者と認定するよう答申した。認定されると16人目となる。

 「越後国-」は平安時代の古文書で、約90センチの巻物。「石井庄」は上越市の岩ノ原遺跡付近にあった荘園で、奈良の東大寺が...

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