新潟県が2025年度、JR信越線の特急「しらゆき」について独自の運賃割引を実施することが2月7日、県への取材で分かった。しらゆきは近年、利用者の低迷により減便され、新潟市と上越地域を結ぶ鉄路のアクセス改善が課題となっている。新たな割引制度はインターネット予約が対象で、現行の3割引きをさらに上乗せする方針。利用促進を図り、便数増につなげたい考えだ。

 最終的な割引率や開始時期はJR側と調整している。関連費用を県の2025年度一般会計当初予算案に計上する。

 しらゆきは新潟-上越妙高(上越市)・新井(妙高市)を結ぶ。上越妙高で北陸新幹線に接続する高速列車で、県が重視する鉄道網の一角をなす。ただ、利用が低迷し、2022年に減便され、現在は1日4往復で運行している。

 しらゆきには2枚つづりの割安な回数券「Wきっぷ」があったが、2024年3月に廃止。代わりに...

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