反対多数で中子町有地売却に関する議案を否決した湯沢町議会の臨時会本会議=2月13日、湯沢町役場
反対多数で中子町有地売却に関する議案を否決した湯沢町議会の臨時会本会議=2月13日、湯沢町役場

 新潟県の湯沢町議会は2月13日、臨時会本会議を開き、湯沢町土樽にある「中子町有地」の売却に関する議案を、反対7、賛成3の反対多数で否決した。約30年活用されていなかった町有地は、宙に浮いた状態が続くことになる。

 議案は、中子町有地を中国の総合食品メーカー「ワンワングループ」の関連会社に2億2100万円で売却する内容。同グループと技術提携している岩塚製菓(長岡市)が関連会社の事業の実施を「全面的に支持する」としていた。

 臨時会では、売却が否決された12日の特別委員会の審査報告があり、賛成議員が3人、反対議員が2人討論に立った。

 賛成の議員は「長い間使わないのではなく、動かしてみなければ何も始まらないと思う」「(ワンワングループや関連企業が)湯沢町の申し入れを受け、真摯(しんし)に対応する姿は評価するべきだ」と主張した。

 反対の議員は「ワンワングループからの...

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