デパーチャーが開発したIoT機器。機械の稼働状況を調べるなど現場に応じた活用ができる=長岡市
デパーチャーが開発したIoT機器。機械の稼働状況を調べるなど現場に応じた活用ができる=長岡市

 製造現場のデジタル化を支援する新潟県長岡市大手通2のデパーチャーは、生産設備の稼働状況などをデータ化して集約できる簡易なIoT(モノのインターネット)機器を開発した。市内企業の業務効率化を後押しする。従来は導入に多大な費用が必要だったが、市販のセンサーを用いることで費用を抑えた。現場の状況や欲しい情報、機能に柔軟に対応できるのが特長だ。3月の販売を目指す。

 デパーチャーは、NPO法人長岡産業活性化協会NAZEで「ものづくりデジタルオフィサー」を務める小宅(おやけ)勝さん(63)が、2022年に立ち上げ、代表取締役に就いた。NAZEのアドバイス業務の中で、製造作業で生じる「ムラ」の可視化や課題解決に使えるIoT機器の必要性を感じ、会員企業などに役立ててもらおうと考えた。

 開発したIoT機器「CWS」は、...

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