舟運の安全を祈る儀式を再現した「舟玉まつり」=2月11日、阿賀町津川
舟運の安全を祈る儀式を再現した「舟玉まつり」=2月11日、阿賀町津川

 江戸時代に川港として栄えた新潟県阿賀町津川地区の伝統行事「舟玉まつり」が2月11日、阿賀町津川の狐の嫁入り屋敷で開かれた。町民ら約30人が参加し、祝い歌「舟謡(ふなうたい)」を合唱。舟運で活気に満ちたかつての町の様子に思いをはせた。

 舟玉まつりは、旧暦の1月11日に舟運関係者が航行の安全や商売繁盛を祈った行事。鉄道の開通などで舟運がなくなると一時途絶えたが、1974年に復活し、現在は町観光ガイドの主催で毎年開催している。

 舟主(ふなぬし)役の男性が、ご神体に向かい手を合わせて祈願した後、切り餅やニシンなどを並べた「舟玉の膳」を、名主や商家らに配る場面を再現。感染禍で中止していた舟謡の合唱を再...

残り76文字(全文:376文字)