多い所では3メートル以上の積雪を記録する豪雪地の新潟県柏崎市高柳地域で、「利雪」や「克雪」のイベントが相次いで開催された。

◆若い力で地域貢献、東京の労働団体が除雪ボランティア

 労働団体「連合東京」の青年委員会のメンバー約70人が、柏崎市高柳地域で「雪国ボランティア」に取り組んだ。お年寄りの家や集落施設の雪かきを行い、人の背丈を優に超える雪に悪戦苦闘しながら建物の周囲の雪を取り除いた。

うずたかく積もった雪をスノーダンプで除雪する連合東京青年委員会のメンバー=柏崎市高柳町高尾

 雪国ボランティアは、連合東京が地域貢献の一環として高柳地域で1995年に始めた。これまでに延べ1800人余りが参加している。

 今回は2月8、9日に行われ、参加者は坪野、荻ノ島、門出、栃ケ原、岡野町の5集落に分かれて除雪に当たった。

 坪野では9日、2メートル以上積もった雪で1階部分が埋もれた民家の周りを集中して除雪した。参加者は慣れない手つきでかんじきを装着し、雪を踏みしめながら雪壁を登り、スノーダンプを使って次々と大量の雪を落としていた。

 2024年に続いて参加した東京都練馬区の会社員(24)は「今年は雪が多くてびっくり。雪は重くて掘るのも難しいと実感した」と話し、埼玉県朝霞市の会社員(26)は「若い力を地域のために生かせる良い活動。高柳地域との強い結びつきを感じた」と充実した表情を見せた。

◆速い!気持ちいい!馬そりで雪面疾走・じょんのび村

 農耕馬が引く「馬そり」に乗ったり、馬との触れ合いを楽しんだりする体験イベントが、柏崎市高柳町高尾の高柳じょんのび村で行われた。参加者は馬そりのスピードに驚きながら、...

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