
移動販売車に近寄り買い物をする住民=佐渡市小倉
新潟県佐渡市と連携協定を結んだドラッグストア大手のウエルシア薬局(東京)が、市内95カ所の集落などを回る移動販売が定着している。協定に基づき、生活支援コーディネーターや民生委員が環境整備に協力し、トーク会を毎週開く集落もあるなど支え合いや居場所づくりの一助となっている。
ウエルシア薬局は、高齢化に伴い買い物困難者が増加傾向にあることを踏まえ、2022年5月に静岡県島田市で移動販売を始めた。25年2月1日現在、全国30自治体で実施しており、県内では佐渡市だけだ。
同社担当者は「買い物を接点にコミュニティーを再形成し、ドラッグストアとして地域の健康維持・増進につなげたい」と話す。
佐渡市内で5店...
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