佐々木象堂が制作した「瑞鳥置物」。皇居宮殿正殿の棟飾りの原型となった=長岡市千秋3
佐々木象堂が制作した「瑞鳥置物」。皇居宮殿正殿の棟飾りの原型となった=長岡市千秋3

 皇室に継承される絵画や工芸などを集めた「皇室の名宝と新潟」展が、新潟県長岡市千秋3の県立近代美術館で開かれている。国宝の伊藤若冲の「動植綵絵(さいえ)」2幅などの貴重な品々を展示。長岡出身の作家の風景画など新潟県ゆかりの作品も多く並び、皇室と新潟県の関わりを知ることもできる。

 皇室の美術品を保存、研究して公開する「皇居三の丸尚蔵館」の収蔵品約60点を展示する。新潟県での開催は初めて。佐渡出身の人間国宝、佐々木象堂(1882〜1961)が制作したろう型鋳造作品「瑞鳥置物」は、初の公開となった。

 長岡出身の画家、浅野赤城(せきじょう)(1868〜1923)が大正時代に新潟の景勝地を描いた絵巻2巻...

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