約70点の作品が展示されている「石川侃斎展-新潟町の人々に愛された南画家-」=新潟市中央区柳島町
約70点の作品が展示されている「石川侃斎展-新潟町の人々に愛された南画家-」=新潟市中央区柳島町

 江戸時代後期に活躍した新潟町(現新潟市)出身の南画家、石川侃斎(かんさい)の生誕260年を記念した展覧会が、新潟市中央区の市歴史博物館みなとぴあで開かれている。訪れた人たちは侃斎の画業を振り返り、自在な表現の世界に浸っていた。

 南画は、中国絵画に影響を受けて江戸時代に日本で発展した絵画様式。町役人の家に生まれ、文人墨客と交流して腕を磨いた侃斎は、山水や人物図を得意とした。雄大な自然は確かな技法で表現され、人物は表情豊かに描かれている。

 2月7日の開幕式では、来賓らが掛け軸やびょうぶなどに描かれた書画を鑑賞した。新潟市中央区のウエルカム下町推進委員会のメンバー(76)は「自分と同じ76歳当時の...

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