
公開された善乗寺の涅槃図=2月15日、出雲崎町羽黒町
新潟県出雲崎町羽黒町の善乗寺で2月15日、釈迦(しゃか)命日に行う法要「涅槃会(ねはんえ)」で、年に1度公開する涅槃図が本堂に飾られた。地域住民らは、見上げるほどの大きさの色鮮やかな絵画に魅了されていた。
涅槃図は1920(大正9)年に、善乗寺の檀家(だんか)で出雲崎町井鼻の画家、雲浦(うんぽ)梅林(ばいりん)が寺に寄贈したと伝わる。10畳ほどある大作で、亡くなった釈迦を囲んで悲しむ弟子、動物や魚など多様な生き物を、色彩豊かに表現している。
善乗寺の涅槃図には、ネコが描かれているのが特徴だ。櫻井宣雄住職(56)によると、釈迦の使いであるネズミの天敵であるネコが描かれるのは、珍しいという。梅林...
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