
ここ数年不漁が続く新潟県佐渡市のブリの漁獲量は今季、さらに落ち込んで史上最低の漁獲量となった。海流の強まりや水温の影響で両津湾にブリが入らなかったことが原因とみられ、収入が大幅に減る漁業者からは「死活問題だ」と悲痛な声が上がっている。
佐渡市では、海水温の低下に伴って北海道沖から南下してくるブリを、両津湾に仕掛けた大型の定置網で捕まえている。佐渡水産物地方卸売市場(春日)によると、両津湾でのブリの漁獲量(11〜2月)は、かつては500トン以上だったが、2019年度の541・8トンを最後に、20年度275・2トン、21年度196・1トン、22年度157トン、23年度107・1トンと年々減少。2...
残り686文字(全文:986文字)