
2011年3月11日に起きた東日本大震災2011年3月11日午後2時46分、三陸沖を震源にマグニチュード(M)9.0の地震が発生し、最大震度7を観測。東北地方を中心に大津波が発生した。東京電力福島第1原発は電源を喪失して炉心溶融(メルトダウン)が起き、原子炉建屋が水素爆発で損壊、大量の放射性物質が拡散した。と東京電力福島第1原発事故2011年3月11日に発生した東日本大震災の地震と津波で、東京電力福島第1原発(福島県大熊町、双葉町)の6基のうち1~5号機で全交流電源が喪失し、1~3号機で炉心溶融(メルトダウン)が起きた。1、3、4号機は水素爆発し、大量の放射性物質が放出された。は未曽有の大災害となった。大量のがれきの撤去、遺体の土葬、放射性物質の除染…。前例もない、想定もしていない業務を担ったのは、地域の建設業者だ。「地元の復興のために」。使命感に突き動かされた3・11の経験を、証言で振り返る。(3回続きの2)
「ごめんねと言いながら作業する現場は初めてだった」。宮城県石巻市の建設会社丸本組で東日本大震災当時、現場指揮を務めた七木田譲さん(67)は、前例のない「仮埋葬」の作業を振り返った。火葬場が被災し...
残り1221文字(全文:1471文字)