新潟地裁
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 新潟県上越市の中川幹太市長が高卒者に対する不適切な発言をした問題で、市民が名誉を傷つけられたとして、上越市の元市議で鑑定人の男性(81)が中川市長に1000円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、新潟地裁(坂本浩志裁判長)は3月7日、請求を棄却した。発言に違法性があることの確認を求める訴えは却下した。

 判決では、中川市長が2024年6月、市議会一般質問で「工場では高校卒業程度のレベルの人が働いている。企業誘致で頭のいい人だけが来るわけではない」と発言したことについて、即座に訂正を申し出たことなどから「あえて特定の人物の名誉を毀損(きそん)しようとしたとはいえない」などと指摘。国家賠償法上の違法行為には当たらないとした。

 判決後、男性は「残念だ。...

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